綾里プロジェクト「津波と綾里博物館展」

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今年はB4×1名、M1×4名、M2×2名が参加しました。
夏に開催された「津波と綾里博物館展」。建築家・伊藤暁氏と饗庭研究室が会場構成を担当しました。当初、綾里について何も知らず、プロジェクトに参加している5大学が集まる定例会や先輩たちから、これまで行ってきた活動や綾里の復興の歴史を教えてもらいながら、展示会場となった昭和三陸津波の復興住宅の模型作りを始めました。

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第1期施工期間として、8月25〜29日に綾里へ行ってきました。
30年ほど空き家になっていた住宅。
まずは掃除から。
その作業と同時に、モックアップを作成し、実際の作業に入る前に、作業工程の確認を行い、疑問点を解消しました。

夜には小石浜のみなさんとの懇親会や地域の方のご自宅にお邪魔して、美味しい食事やお酒を楽しみながら、復興の歴史、伝統文化や行事について教えていただきました。
そして、解体前の仮設住宅に泊まらせていただき、貴重な体験となりました。
試行錯誤で進む作業のなか、その日の終わりに集会所で行われるミーティングでの変更に適宜対応して進めました。
毎日、ポットを持ってきてくれる方、ご飯やおやつを持ってきてくれる方、脚立や掃除機まで貸してくれる方、地域の方々の優しさに力をいただきました。

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まだまだゴールの見えない段階で、雨が降らないことを願いながら、大学へ戻ってきました。

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戻ってきて、残りの作業工程の確認、材料の注文、看板の製作、展示物の準備を行いました。

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完成させるため、会期の直前、9月17日に再び綾里へ。
綾里で調査を行っている他大学の方にもお手伝いいただき、急ピッチで進められました。

ぎりぎりまで行われた準備が無事完了。

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どれくらいの人が来てくれるのか不安になりながらも、迎えた開場。地域の方々が、ぞろぞろと集まってきてくれました。狭い空間に足を止め、ひとつひとつじっくりと見ていただいていました。私は、「5年祭」という地域伝統のお祭りや、昭和29年の綾里村の映像を地域の方々と一緒に見て、綾里についてお話を聞かせていただきました。みなさん、「懐かしい」や「これは〜のとこの〜ちゃん」といって、昔を思い出しながら話してくれました。

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私たちは最後までいれませんでしたが、合計で290名の方に来ていただきました。

お昼ご飯や3時のおやつ、さらには夜中の作業時にまでもおやつを作って持ってきてくださった方、心配そうにいつも見に来てくれる方、そして、プロジェクトに参加している方々といった、本当にたくさんの方と関われ、難しくもありましたが、楽しく、いい経験ができました。

文責:長崎