中国 安吉プロジェクト①(石岭村編)

8/21~8/29、中国浙江省安吉県で上海視覚芸術学院(SIVA)の学生達と共同でまちづくりのプロジェクトを行いました。

石岭村と深渓村の2つの班に分かれてまちの基礎調査を行い、民宿業が進む安吉の発展を目指した提案を政府や村行政の方々に向けて発表するものです。

石岭村では更に「フロッタージュ班」「テリトーリオ班」に分かれて調査を行いました。

フロッタージュ(frottage:仏)とは、素材の凹凸を、鉛筆を使って紙に写し取る表現技法のことです。

この手法を用いて、村の特徴的な風景の中に散らばっている壁・舗装・道具などの素材情報を採集し、その成り立ちから風景に潜んだ資源を発掘していきました。

特に在来の竹や石の技術をこの村の財産と捉え、身近な材料を使った観光資源としての価値を上げる提案を行いました。

一方、テリトーリオ(territorio:西)とは、地理的空間や政治経済などから都市の文脈を読み取る包括的な概念で、山・沢・川といった風景から村の成り立ちを考えていきました。(参考:http://bookandbeer.com/event/20150224_territorio/

山中に残る「竹の道」や「古道」を貴重な地域遺産と捉え、その回遊性に着目したネットワークを通して、川から山にかけて存在する時代ごとの生活的要素を繋げる提案を行いました。

フロッタージュやテリトーリオから見えてきたこの地域らしい魅力を継承していくことができれば持続力のある新しい価値になっていくと思います。

これからの安吉のまちづくりに期待です!

文責:M1 安武