最近の綾里復興支援活動

こんにちは。

饗庭研では、ここ最近は2週間に1回のペースで大船渡市綾里に行っています。行くまでにもいろいろと準備をする必要があるので、綾里漬けな日々を送っています。(ちょうど学期末だったので、M1はヒーヒー言いながら作業していました。)

昨日も綾里に行ってきたのですが、今回はそれまでの活動でまだ書ききれていないことをまとめてご報告します。

 

6/23-24はM1の4人と饗庭先生、富士常葉大学(静岡)の池田先生・木村先生の計7人でのWSでした。

綾里地区の復興まちづくり計画づくりは、それぞれの地区の実情にあわせた計画づくりを進めるために、各集落ごとの「部会」を作って話し合いを行っています。今回は各部会の話し合いも行いましたが、それとともに復興委員会に関わっていない住民の皆さんの声を回収するために、ガリバーマップを使った大規模なワークショップを行いました。

ワークショップの様子です。13時から16時の間に計50人ほどの住民の皆さんにご来訪いただき、綾里地区の復興まちづくりに関する要望や意見を伺いました。

WSは、ガリバーマップ(縦7m x 横4m!)の上に靴を脱いで上がってもらい、地図を見ながら、ポストイットに要望を記入してもらいペタペタ貼っていくというものです。

やはり、防潮堤のすぐ裏側の地区に意見が集中しました。防潮堤の高さや形状、浸水域の跡地利用等に関してはなかなか難しい問題で、住民の皆さんが集まって自然と議論が始まりました。

 


他にも、綾里地区復興委員会に関する情報や饗庭研作成の綾里地区の資源マップ、綾里地区の地形模型の展示、復興まちづくり支援機構の皆さんによる「復興なんでも相談会」も同時開催しました。

地図はこんなに大きかったです。

A0のロール紙を使って、縦8枚横2枚の計16枚に分割して印刷しました…。Illustratorで作業可能な大きさを超えていたので、上下でそれぞれ分割して印刷データを作りました。ファイルサイズがとんでもないことになりました。

 

 

7/8-9は饗庭先生と富士常葉大の池田先生・木村先生、饗庭研M1合木で小石浜地区の部会でワークショップを行いました。

道中、3月に(まだ饗庭研に入っていない現M1が模型を作った)大船渡市赤崎地区に寄って、現地の様子を視察しました。ちょくちょく仮設の作業場等が建ち始めていたり、少しずつ復興が進んできている様子が分かります。

そして、小石浜部会ですが、日建設計のみなさんに伝授いただいた逃げ地図を行いました。

この地区では、既存の防潮堤を更に高くする際の出入り口の位置と道路との関係が大きな議題だったので、逃げ地図を使って開口の位置や数がどれだけ避難時間に影響するかを検証してみました。

そして、逆に普段の生活の中で開口の数や位置がどれだけ港への所要時間に影響するかを評価する「逆逃げ地図(仮)」も行いました。

2パターンを見比べて、開口の数は増やさずに、防潮堤に沿って新しく道を整備するのが良いのでは、という地区としての要望がまとまりました。

終わったあとは、地区の皆さんが用意してくれたお酒を囲んで懇親会が行われました。小石浜の昔話とか漁の話とか、なかなか聞けない貴重なお話をたくさん伺うことが出来ました(身を乗り出して聞き入ってるのが分かりますね)。

 

 

そして、7/20にまちづくりニュース7月号を配布しました!

スーパーのチラシと同じ紙に印刷したのですが、「このチープ感が良い」(饗庭先生)そうです。

ダウンロードはこちらからできます。

 

近いうちに、7/21-22のWSの報告等もアップしますのでお楽しみに。

<文責:M1・合木>

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