第3回 鶴岡ワークショップ開催

M2の高橋です。

7月に鶴岡で第3回ワークショップを開催しました。
今年度になってから初のワークショップとなります。

 

去年度のワークショップでは、神明町はどのような特徴をもつ地域なのか、どのような地域を目指していくべきなのかについて参加者で話し合ってきました。今年度のワークショップでは、これまでの成果を元に地域の中で問題となっている空き家やその土地自体の具体的な活用方法を考え、神明町の10年まちづくり計画を作成していきます。

 

今回のワークショップのテーマは「空き家の活用方法を考える」です。
神明町にある一般的な空き家を事例として、どのような空き家の活用方法があるのか、どのような活用方法がふさわしいのか、参加者で話し合います。(今回の事例としたのは神明町にある空き家を参考にした架空の空き家です。)

 

 

たくさんのアイデアを集めるために神明町内だけではなく鶴岡市内の別の地域の方にも参加を呼びかけたため、いつもより多めの参加人数です。しかし、人数が多いと参加者にとっては意見は言いづらいし、そもそもいきなりテーマを振られてもアイデアは出ないということで、話し合いのツールとして空き家模型セット(饗庭先生はリカちゃんハウスとおっしゃってました)と活用方法パネル(たたき台として大学側が考えた空き家活用案の一覧表)を準備していました。

 

 

空き家模型は、延べ床面積によって3種類(大・中・小)あり、それぞれに2パターン(そのままの状態・壁を抜いて改修した状態)あるので合計6つです。また、敷地模型とミニチュアの人・家具・植栽・畑等も何種類か用意しています。たくさんの模型を準備したのは、空き家を再利用するだけではなく、空き家を除去して緑地にする等、地域の状況を見ながら様々な活用方法を考えていく必要があるからです。

 

 

机に配置してある空き家模型の種類によって参加者には3つグループに分かれてもらっており、饗庭研のM2の学生と鶴岡市の方が1人ずつ各グループを担当しています。各グループは活用方法パネルを参考にして、模型で色々と試していきます。

 

 

①空き家規模小グループ(担当:M2 石橋)

延べ床面積60㎡程度で、コンクリートブロック塀に囲まれた敷地一杯に建てられた木造平屋の空き家です。

 

②空き家規模中グループ(担当:M2 杉山)

延べ床面積90㎡程度で、生垣・板塀・コンクリートブロック塀に囲まれた角地の木造2階建ての空き家です。

植栽も豊富な敷地にあります。

 

③空き家規模大グループ(担当:M2 高橋)

延べ床面積150㎡程度で、生垣・板塀に囲まれた木造2階建ての空き家です。

駐車場・池・果樹付きという少し豪華な設定です。

 

一通り話し合いが終わったら最後はまとめです。

各グループで出た意見を学生が発表していき、参加者で結果を共有します。

 

 

そして、饗庭先生による統括です。

 

 

空き家を再利用する場合は、①のように規模が小さい空き家は単一の用途で、②・③のように規模が大きい空き家は複合的な用途で活用したいという結果でした。希望する用途は様々ありましたが、いずれも空き家を活用するなら「気軽に利用できる」方がよいという意見が多くありました。空き家を除去する場合は、地域で必須になる雪置き場はもちろんですが、鶴岡で流行っているらしいグラウンドゴルフ場という意見も出てきました。この結果をまとめて次回持っていくことになります。

 

今回のワークショップではあまり具体的な場所を定めずに空き家の活用方法を考えたのですが、次回のワークショップでは神明町をどのようなまちにしていくのか神明町内にある数十戸の空き家を対象にして活用方法を考えていきます。

 

 

 

ちなみに模型は急いで作ったので結構大変でした。写真はピーク時。

手伝ってくれたみなさまありがとうございました!

 

文責:高橋亮介

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