9月3日に岩手県大船渡市三陸町綾里地区にて災害復興に関するプロジェクトの一環として静岡の常葉大学と合同でワークショップを行ってきました。今回は7月に綾里中学校で行った人生デザインゲームの宿題として、人生の先輩に仕事やお祭り、復興などの人生の岐路で悩んだこと、役に立ったことなどをインタビューしてもらい、その内容を皆で発表し合って最も感動・共感した体験談を選ぶというものでした。中学生には前回の人生デザインゲームで自分の人生をシミュレーションし、宿題で実際の体験談を聞く事で理想と現実の両方を知ってもらい、その上で自分がどうしていきたいか、を考えてもらうきっかけになったのではないでしょうか。
みんなで話し合いをすると多くの先輩が同じ悩みを持っていたり、思いもよらぬ方法でそれを解決していたことが分かったりと、たくさんの発見があったようです。この2回のワークショップを通して、自分たちのこれからと綾里のこれからを少しでも関連づけて考えてもらうことができたのではないかと思います。
ワークショップの最後に常葉大学の池田先生が、「何かを犠牲にするのではなく、やりたい事をやり切った上で綾里とどのように関わっていくかを考えてほしい」ということを仰っていましたが、綾里の子どもたちが自分たちの将来を考える一助として、今後も継続的に行っていきたいと思います。
十年後、二十年後に、今度は彼らが人生の先輩として、綾里に新しい知恵をもたらしてくれることでしょう。
(文責B4荒川)