鶴岡調査報告・夏

8月4〜8日まで,山形県鶴岡市の都市計画マスタープラン作成のための現地調査に行ってきました。

初日は庁内ワーキングということで鶴岡市の現状の把握と今後起こるであろう問題点の共有を行い,市役所の方々から様々な意見が出されました。

5日は温海地区の鼠ケ関,関川,湯温海に行ってまちづくり団体の方へのヒヤリングとまちあるきによる空間調査を行いました。

鼠ケ関は新潟県と接する海沿いの町です。温海地区では最も大きな集落で,ビーチで海水浴客やヨットを楽しむ人の姿も見られたほか,非常に複雑で細かい街路空間が形成されていて面白く感じられました。「蓬莱塾」というまちづくり団体の方にお話を伺ったところ,町での雇用先がなく若い人が流出してしまうことや,空き家の増加が深刻であるといったことが挙げられました。CIMG2459

関川は鼠ケ関の上流域の山間集落で,日本古代三大織りの一つ「しな織り」が受け継がれています。集落の規模は小さいものの,伝統的な家や美しい自然に触れることができました。川ではしな織りのしなを洗っているおばあさんを発見しました。CIMG2639

湯温海は,あつみ温泉郷の内陸に位置する温泉街で,減少した観光客を呼び込むために「足湯カフェ・チットモッシェ」など様々な活動が行われています。観光地のため,道路や川沿いの歩道はきれいに整備されており,所々にベンチや足湯も見られました。OLYMPUS DIGITAL CAMERA

それぞれの地域は沿岸部,山間地,観光地とタイプが異なっていましたが,やはり高齢化や地元への雇用がないなどといった問題が少なからずあるということが伺えました。

6・7日は郊外の大山地区の現地調査を行い,8日は市役所の方に今回の調査報告とそれぞれのタイプの2040年の姿についての提案発表を行いました。

今後の活動としては,9月に再び現地での調査が予定されています。今回の調査を踏まえて,より内容を充実させていきたいと思います。

(M1:篠井)

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