2022年度PLATEAU北野プロジェクト

2022年度よりPLATEAU北野プロジェクトを始動し、本年度は対面型/オンライン型のワークショップを全10回行いました。

↑VRゴーグルで3Dの建物を見ながら配置を考えました

ワークショップでは東京都八王子市北野地区にある清掃工場の跡地を活用する方法を考えることを目指しました。最大の特徴はデジタル技術を使ったプログラムです。従来のワークショップでよく使われる模造紙と付箋に加えて、国土交通省が提供している3D都市モデル「PLATEAU(プラトー)」と拡張現実(AR)・複合現実(MR)技術を使用したツールを使いました。

対面形式のワークショップでは、VRゴーグルとiPadを使って敷地の街歩きを行いました。現地に貼ったQRコードを読み込むと、職員による解説や配管を流れる温水の流れのCG映像が流れます。

現地に足を運びながら実際には見えない映像を見る、「リアルとフィクションを重ね合わせた」ことで、現地の雰囲気をより深く知ることができました。

↑QRコードを読み込んで敷地の現状を説明するCG映像を見ました
↑現地を歩きながら見たCG映像

また、最終回ではそれまでに出した方針をもとにした建物配置を考えました。VRゴーグルやiPad越しに3Dで建物を映し出しながら、敷地を模した地図に積み木やレゴブロックを置いていきます。「デジタルとアナログを重ね合わせた」ことで平面ではなく、空間としての敷地の使い方をイメージしやすくなりました。

↑iPadで地図をかざすと、建物と参加者の感想が浮かび上がります

本プロジェクトは2023年度も引き続きワークショップを実施し、具体的な敷地の利用計画案のまとめに向けて動いていきます。

文責:M2 石原